6月2日は世界摂食障害アクションデイ。年に1度、JAEDさんが主催されているイベント。
イベントの概要や感想は他の方がシェアされているので、わたしは自分で印象に残ったことを備忘録までに。
職場で言えない、が苦しい
摂食障害を持つ方でやはり困難を抱えやすいのが、職場。
調査結果で分かったのが「言って理解されなかった苦しみより、言えずに隠す苦しみを持つ方の方が多い」ということ。
いや、本当にそうだよね。
前提として摂食障害の方は、障がい者雇用より一般雇用を選ぶ方が多い。というか、そもそも障がい者手帳を持っていない方が多い。(病院を受診できていなかったり、薬がないため通院が続いていなかったり、治療拒否や医者もうまく対応できてない場合、あとは摂食障害だけじゃ手帳申請が通らない場合があったり理由はさまざま)
障がい者雇用枠の場合、症状や配慮を事前に伝えての就労だけれども、一般雇用枠の場合は、自発的に打ち明けるしかないんだ。
怖いよね。
摂食障害が理解されづらいのは当事者が一番よく知っている。そして、理解されない=居場所がなくなるかもという恐怖も人一倍持っている。
摂食障害を、どう伝えるか。
職場での摂食障害の伝え方
これは摂食障害に限らず他の精神障がいも同じように言えるのだけど、「理解を求めるのではなく配慮を求める」が相手のためであり自分のためでもある。
残念ながら、「摂食障害です」だけで「OK!」と話が通じる世の中では、まだない。最近やっと耳にするようになった鬱や発達障害でさえ、まるっと症状の理解だけを求めることは難しい。
だから「摂食障害が要因でAは出来ないのでBという配慮をください」「AはできないからBをさせていただきます」こういう伝え方が必要そう。
たとえば、「人との食事ができない(A)ので昼休憩を一人で取らせてください(B)」といった感じ。
Bがその会社の労働環境で可能なことであればきっと叶えてくれることです。断られるケースとしては①設備、制度的に配慮がむずかしい環境②配慮を含めマイノリティを受け入れられない環境
どちらも、体調や心に負荷が大きいのであれば去ることも選択肢。
こういう風に配慮をお願いする形で伝えると万が一断られたときも「摂食障害に対する理解を拒否された」ではなく「配慮ができない環境だった」と認識しやすいので心もすこしだけラクな気がしています。
わたしも摂食障害を克服した人間として、現精神障害者のキャリアアドバイザーとして摂食障害×就労のサポートをしっかりしていきたいと思っていたところの話。
摂食障害を抱えながら働いている方も、回復されて働こうとされている方も、働きながら再発予防をしたい方も、それぞれ必要な配慮は異なって、その人その人の悩みがあるもんね。
同じ悩みなんてなくて、でも共通点があったりもして、もっと深めていきたいテーマでした。
ブースに来てくれた方、ありがとう💓
竹口和香