《登壇レポ》摂食障害は隣で静かに叫んでいるから

ちょっと前の週末、地元の未来フェスがあった。こで摂食障害の話をしてきました。

 

事の発端は、去年の秋。

大好きな地元で話をしてみたいなぁ、

生まれ育った土地で誰かに何か伝えないなぁ、と漠然と思っていた。

で、ググってみたら丁度未来フェスの案内を見つけた。ありがとう。即効応募。

  

東京で人前で話す感覚と、この地で話す感覚は、同じ行動ながらもわたしにとって何だか違った感覚。うまく言葉にできないけど。

  

摂食障害を600秒で伝える

10分間という時間をもらった。

f:id:waka0105s:20190309173315j:plain

f:id:waka0105s:20190309175619j:plain

 

 

摂食障害の映画を作る店長(@dieAter0)を始め色んな方のアドバイスのもとお願いだぁぁこれだけでいいから知っといてくれぇぇ!!ということだけ伝えてきた。

 

摂食障害は孤独の病。孤独が病を呼び、またその病が孤独を呼ぶ、その孤独が病を加速させる。

 

そういう病気なんだということ。

 

テレビで見る病気だ〜〜知らねぇ病気だ〜〜じゃないんだよね。あなたの隣に座っている友人が、恋人が、パートナーが、娘が、今まさに苦しんでいるかもしれないんだよね。

 

いやいや、だってこの子は至って健康だし普通に食べてるよ〜〜ってなるんだけどね。人前では「普通」を演じれてしまうのがまた厄介な病気。 

 

だってパッと見てこの子(右)が摂食障害ってわからんのよね。

 

f:id:waka0105s:20190309171909j:plain

 
っということなのだ。

 

パッと見でわからない病気。隠せてしまう病気。当事者は普通に食べるという当たり前ができない自分を責める。が故に言えない。病気のせいなのに、自分の意思が弱いからだと塞ぎ込んでしまう。そしてこんなダメなわたしだとバレたくない、と必死に笑う。取り繕う。

 

どうせ隠されるのなら摂食障害のことを知っていても無駄ジャンとなるかもしれないけど、でも、色んな問題があるこの摂食障害という病気において「社会からの正しい理解」は必要不可欠だとわたしは思う。それがないと何も始まらない。

 

兎にも角にも10分間で摂食障害を語るのは難しい。だけど、10分だからこそ1番伝えたいことだけを整理して伝えられる。

 

それが、摂食障害の症状でも治療法でもなく摂食障害がいかに孤独な病かということだったのだ。

 

今回、この機会をいただいてTwitter等で「何を伝えよう?( ´θ`)」と投げかけてみました。ご協力いただいた方ありがとうございました!

 

症状の話や闘病話等のリアルな話は出てこず、そもそも概念的に摂食障害に対する正しい理解を求める声がとても多かったことが印象的だった。摂食障害は意思の問題でなく脳の病気、特別な人がなるんじゃなく誰でもなり得る病気・・・などね。わたしもとても学びが多かった。

 

まだまだやることはたくさんありそうだ。

  

三田未来フェスの企画運営のみなさん、当日お話ししたみなさん貴重な機会をありがとうございました!

 

 

竹口和香