ことばを吐く

摂食障害の知識と心の言語化を届けたい

ドポジとドネガが共に歩き始めるまで。①

前回は不健全な恋愛パターンについて書きました。

 

依存愛から一変、100人に1の愛をもらおうと利用愛に転身したわたしは、適当にその場しのぎの笑顔で演じて、小さな承認を集めるだけで、不安と寂しさで動いていた心のジェットコースターの波を止めることに成功した。

 

「いい子」のわたしが消えた分、わたしの中には「やな女」が生まれました。

 

誰かがわたしの前から去って行くことも全く怖くなくなりました。誰かの唯一のわたしになりたいとも思わないし、わたしも異性として誰かを見ることはなくなりました。リスクなく複数の軽い承認が、今この一瞬だけ心の穴を埋めてくれることが心地よかった。

 

「あぁ、こんなラクして承認が得られるんだ」

「愛とか恋とかもう要らない。」

 

ジェットコースターが止まったどころか、心すら動かなくなっていた。

 

 

心が麻痺した女が発した言葉

今の旦那と出会った時も同じようなことを言っていたなぁ。

 

「付き合うメリットってなに?」

「将来結婚しない限り別れが来るって事はリスクめっちゃでかくない?」

「今 別に苦労してないから興味ない」

 

平気でこんな言葉を発するようになっていた。

「いい子」のわたしはどこにいったのか。

 

それでも人を好きになる感情すら全く理解できなかった。それくらいわたしの心は動かなくなっていました。

 

今、旦那さんに「当時のわたしどんな感じやったん?」と聞くと「壁」とだけ言葉が返ってきたww(震える・・)

 

そんな心が麻痺したわたしが人と付き合えたこと、ましてや結婚までするとは想像もしていなかった。求めてすらもいなかった。

  

壁の向こう側で思うこと

でも結局のところ、わたしは心のどこかで「本当の自分で誰かと向き合いたい」と思ってた。

 

でもそれが怖くて傷つきたくなくて諦めた。自分を守るために、今を埋めるだけの人間関係しか築けなくなっていた。

 

それは恋愛に限ったことじゃない。誰に対しても、自分を守るために偽りの自分で接して、結局そのことが自分を苦しめることになっていた。

 

「付き合うメリットが分かりません」と言って、でも無自覚ながらそれは「誰かわたしに教えてください」というサインだったのかもしれない。ただ大抵の人は、わたしの前から去っていくか、遊びの関係を求めるかのどちらかでした。

 

 

本当は誰かに助けてほしかったし、本当のわたしはここにいるよ!!って叫びたかった。今を埋める承認なんて、本当の愛じゃないことぐらいわたしが一番よく知っていた。

 

けど見ないふりをしていた。それを手放せない弱い自分もいた。 

 

ダメなわたしから逃げなかった人

「付き合うメリットが分かりません」そういったわたしに「なんでそう思うの?」と聞いた人がいました。

 

今まで「なんで?」なんて言われたことなかった。そのとき初めて、わたしがなぜ付き合うことに恐怖を覚えるのか、荒く雑な言葉ながら、少しだけ言葉にすることが出来た。

 

「承認を与えてくれる人たち」として一纏めにしようとしていたその人は、わたしの前で「一人の人」として存在するようになってた。

 

少しだけ、自分の言葉で自分の話をした。去っていったらその時はその時だろうと思って話してみた。その人は逃げなかった。代わりに、自分の話をしてくれるようになった。

 

恋愛感情なんて持てないけど、だけど目の前のその人はちゃんと色付けられた「一人の人」として感じられるようになりました。 

 

頭では分からないけど心が感じたもの 

この人はわたしの何がほしいんだろう。

 

そんな不信感を持ちながらも、だんだんと自分の言葉で話せることが増えている自分がいました。

 

そうすると、少しだけ、自分に自信が持てるようになった。まだまだ「本当の自分」じゃないけど、少しだけ壁が小さくなった不思議な感覚でした。

 

わたしの話をすると、目の前のその人も自分の話をしてくれた。目の前のその人も過去のある話をしてくれた。それをわたしに話してくれた。

知ったからこそもっと知りたいと思えるようになった。久しぶりに誰かに対して感情がわいた。

 

その人がだんだんと色づいていくのが分かりました。 

 

「自分のことを話しても逃げないでいてくれる」 

 

なんの意図かは分からないけど、その事実にとても支えられた。

 

今まで演じていたわたしではなく、本当のわたしを見て目の前にいてくれる人がいる。少しずつ自分の言葉で自分の話をするわたしを真っすぐ見てくれた。

 

 

でも、やっぱり逃げたくなった

目の前のその人に不思議と安心感を抱くようになったと同時に、「わたしがこの人を潰しちゃいけない」と強く感じた。

 

わたしが目の前のその人を幸せにする自信なんてこれっぽっちもなかった。わたしの話を聞くその人を見て、「見る目ないな」と心底思った。

 

わたしより可愛い人も、優しい人も、病んでない人も、腐るほどいる。わざわざこんな女を選ばなくていいと思った。

 

また、わたしは誰かと向き合うことから逃げたくなった。

次回、「目の前のその人」が「大切な人」になるまで。です

 

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竹口 和香