ドポジとドネガが共に歩き始めるまで。②

 

今回で恋愛記事は一旦区切り〜!

 

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わたしにとって、摂食障害であることは罪でした。理解されない苦しみと、耐え難い孤独と、手元にあるのはわたしが犯した罪。

 

あの日、わたしがトイレに駆け込んで食べ物を吐き出した日から「こんなダメなわたしでごめんなさい」が始まった。

 

自信なんてこれっぽっちもなくて、

「こんなダメな奴が子供だなんて嫌だろうな」

「こんなダメな奴が友達だなんて嫌だろうな」

「こんなダメな奴が彼女だなんて嫌だろうな」

 

 誰と一緒にいるにもずっと自分に引け目を感じて、その溝を埋めるように相手に尽くすことで誤魔化した。摂食障害になって、どれほどの時間と、お金と、自信と、、、、自分を。失っただろう。

 

そんな思考の癖が、どんどんわたしの自信とわたしの未来を奪っていった。摂食障害はわたしの人格さえも変えていました。

 

 

人を愛する資格がない

新しく関係を持つことは、私の罪のせいで新たに誰かを犠牲にすることだった。

目の前のその人に不思議と安心感を抱くようになったと同時に、

「わたしがこの人を潰しちゃいけない」と強く思いました。

#1 摂食障害の子が陥りやすい恋愛。心をなくしたわたしが大切な人と向き合うまで。 - ことばを吐く。

 

 

目の前のその人が素敵な人なのはよく分かった。誰かといて安心するという感覚も久しぶりに思い出した。

 

だけど、だからこそ一緒にいたくない。

 

今を埋めるだけの人付き合いでに慣れたわたしは、「本当の自分」で人と付き合うことを忘れてわたし自身から目をそらしていた。

誰かを大切に思うことを、わたしを大切に思うことを、とっくに忘れていた。

 

今更目の前のその人と、わたし自身を、愛せる自信がなかった。

 

 

「私キラキラした女じゃないよ?」「知ってるよ」

これでもかというほど、長いあいだ話をした。

 

本当は歌手になりたかったこと。

大学で友達が全然いなかったこと。

ちょっと変わった家族であること。

キャバクラで働いていたこと。

思ってる何百倍も心も体も弱いこと。

ここに書けないことだってある。

 

 

やっと自分の言葉で自分の話ができるようになったのに、

壁をなくし始めたのに、防御線を張りまくった。

 

「普通のキラキラした21歳の女の子じゃないよ」って。 「本当はこんなヤツなんだよ。逃げるなら今だよ。」って。

 

その人はどんな話にも否定も助言すらしなかった。「わたしは完璧じゃない」「欠陥品だよ」と話しをしても、その人はあまり気にしない様子だった。

 

「キラキラして見えると思うけど本当は真逆だよ」と言うと「知ってるよ」って、それだけ言った。

 

 

誰もが完璧じゃないから愛がある

未だに「付き合うメリットって何ですか?」に対する納得する言葉は分からない。

 

 

でも、多分それって言葉で言えることじゃない。

その人は言葉じゃなく、私に「本当の自分」の居場所を与えることでそれを教えてくれた。

 

 

わたしが「本当の自分」でいてもいいんだという自信をくれた。

わたしが知らないわたしのことを沢山教えてくれた。

今まで否定していたわたしの短所を長所に変換してくれた。

 

 

 人ってみんな完璧じゃない。

 

 

それを教えてくれたのが、今の旦那。

 

きっと弱さは優しさと紙一重で、弱さがあるから人は人に優しくできる。

 

自分の弱さを言葉にすることで、初めて人の優しさに触れた。自分の弱さを言葉にすることで、人の弱さを知ることができた。人の弱さを知ることで、人に優しくなれた。

 

人間って完璧じゃなくていい。完璧じゃなくても、そこにいていいんです。完璧じゃないから人は支え合う。完璧じゃないから愛があるんです。

 

だれもがきっと、誰かに愛されるべき人だ。 

 

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竹口 和香