ことばを吐く

摂食障害の知識と心の言語化を届けたい

人生のリセットボタンを押したら今度は100点で生きていたい

 

ちょうど10万円の有意義な使い道について考えていたとき、数年前に100万円つかって人生リセットボタンを求めて三千里してた話を思い出した。

 

この頃の、いかにも臭がするわたしに聞いてみる。

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あれは大学1年生の終わりか。自分の人生が心底嫌になって、ピコっと押したらドカーン!!!と人生をリセットしてくれる魔法のボタンを探してた。それほどに自分の過去を全否定してこれまでのわたしを一度捨て去りたいと強く願っていた。

 

「自分は変われるかもしれない」と40万以上する美顔器のローンを抱えた。

「なにか自分の価値があがるかもしれない」と大学もまともに行けないくせに、ダブルスクールに通った。

太った体重が気になって「2ヶ月で10㎏痩せたら自信が戻ってくる!」とパーソナルジムに通った。

〇〇で摂食障害を克服しました★と話す他人の話を見て「自分もこれで人生が変わる!」と目を輝かせた。

 

振り返ると人生リセットボタンシリーズに余裕で100万以上の出費を費やしてて自分の必死さに心が痛む。ずっと”自分がすぐに救われる魔法”を求めてきたんだな。

当時のわたしには徐々に変わることを待っている余裕も体力も気力もなかったのかもしれない。

 

でも、結果は何も変わんなかった。

というか、大金を使ってまで変わろうとしたのに変わるどころか反動で闇に落ちてく自分を見て、また生きている価値がなくなった。

他人の力にすがっても一人で立っていられる自信すら手に入れられない自分が憎い。こんな自分のために死ぬのすらめんどくさかった。

いっそ自分の存在がなかったことになれ、とカーテンも開かない部屋の隅ですすり泣いていた。

 

これで人生またやり直せると思ったのに。

変われると思ったのに。

あの子みたいになれると思ったのに。

こんな自分を捨てられると思ったのに。

またできなかった。

変われなかった。

 

美顔器で顔が少しすっきりしたからってわたしは変わらず昨日の続きを歩んでいるし、

ダブルスクールで学んだからって大学に行けない自分は今日も変わらない。

パーソナルジムで体重が落ちたといって食や体重への執着は変わらないし、人に制限されたといって病理は収まらない。むしろ悪化。

 

変わらず昨日の自分は今日も生きている。

 

誤解してほしくないのだけど、40万の美顔器やパーソナルジムや専門学校を批判している訳じゃなく、目的や期待値が間違わなければ手段としてとっても素敵なものだと思ってる。(まぁ誇大広告はどうかと思うけど)

実際にわたしの摂食障害を和らげるきっかけの1つもホットヨガなわけで。ただ、ヨガも美顔器もジムも学校も人生を輝かせるリセットボタンとしては機能しない。

  

この世に人生を変えてくれる魔法のリセットボタンなんて存在しない。

理想像にしがみついた買い物はときに人を大きく傷つける。

 

認めたくないけれど、すぐに変われるもんなら、金で買えるもんなら、今ごろ苦しんでない。そう、頭では日常の繋がりが未来だと知っているけれど、それを知ったらこの人生を頑張れる気がしないから、この一瞬だけでも輝かしい未来をあきらめないために手を伸ばす。

 

未来の虚空を追いかけるより、昨日の自分を助けるなら今日のわたしは何を手に取るだろう。

 

 

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竹口和香