ことばを吐く

摂食障害の知識と心の言語化を届けたい

《イベントレポ》第53回NHK障害福祉賞の記録

NHK障害福祉賞シリーズ②

 

waka0105.hatenablog.com

 

改めてですが、この賞は、障害者もしくは障害者と生きる方が体験や思いを綴る作文コンクールです。

 

▼コミュ症すぎて写真ないので旦那さんに家で撮ってもらったw

f:id:waka0105s:20181207003633j:plain



わたしが書いた「摂食障害」について。

 

 

こんな貴重な機会をいただいたからこそ少し背伸びをして、ちょっと遠くから摂食障害を見つめ直すことができました。

 

当事者が摂食障害を語る意義

なんと!!あの!!柳田邦男さんからお話をいただきました。

 

柳田さんは何十年も前から審査員をされていますが、摂食障害の応募が出始めたのはここ数年のことだそう。

 

それほどに、まだまだ一般的じゃない病気で、社会も当事者も理解が難しい病気なんですね。

 

柳田さんは、私の作品を読んでくださり、体験のリアリティな描写や、克服に至った私なりの考察を評価くださり、摂食障害を理解していく上で必要な作品だ、と。

 

そういう風に言ってくださりました。

(あとは感動しすぎてぶっ飛んだ)

 

摂食障害は完治しにくいと言われているからこそ、克服した人間が、当時のことや回復に至ったお話をありのままかつ客観的に(これ難しい)、伝え続ける意味があると思います。

 

原因不明、薬はない、死亡率は精神疾患の中で最も高い、二次障害多数、難治性、そして再発率も高い。

 

どう見ても「人生終了のお知らせ」な病、そこに光を当てられるのは、当事者の発信だと再認識しました。

 

摂食障害はこんなにも身近な存在に

この瞬間にも、摂食障害で苦しむ人の数は増えていきます。 

 

授章式では、色んな方が私のところまでお話をしに来てくださった。

「わたしも以前・・」

「娘が・・・」

「部下が・・・」

「友人が・・・」

 

正直、その数に驚きました。偶然かもしれない。けど、偶然にしては多すぎる数だったんです。そして、みなさん秘密話のような口調で、私に打ち明けてくださいました

 

摂食障害は、既に身近なものになっていますでもみなさんがオープンにその話をすることは出来ません。みなさん、罪でも犯したかのような表情でお話をしてくださるのです。当事者も、そのご家族も、何も悪くないよ。声を上げていいはずなんだよ。

 

どうしたら摂食障害という言葉がもっとオープンになるんだろう。ただの知名度なのか。偏見なのか。なんなのか。

 

気づいてください。

もう、摂食障害は特別な病気じゃない。

 

社会の理解度はまだまだ足りない

授賞式のあとは、立食パーティがありました。

 

もちろん、摂食障害の症状があった時は誰かとの食事が怖かった。手をつけられなかった。

でも、わたしは今回「回復した人間」としてそこに立っています。もちろん普通の方と同じように物を食べることができます。

 

それでも、

「お料理を勧めて大丈夫なのか分かりませんでした」

 

そんな言葉をいただきました。

 

決してその方が悪いんじゃない。これが今の社会の理解度なんです。もっと、もっと、やらなきゃいけないことだらけだ。 

 

この賞を通じて、このブログを通じて、もっと更に行動を広めて、社会の理解と、現実の解離を埋めていきたい。

 

 

竹口 和香