摂食障害になりやすい人の性格傾向は?

当時も今も「なんで摂食障害になったん?」と聞かれる事が多いです。当時も今も「んーー何でやろなぁ。笑」と答えてしまいます。
 
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でも 専門医の方いわく《なりやすい性格傾向》はあると伝えられています。
今回はそんな、摂食障害になりやすい性格傾向についてお話しします。
 

摂食障害の要因をおさらい 

 
摂食障害の要因はひとつではありません。専門医の鈴木先生の話によると以下の3つが重なって発症すると伝えられています。
  • 遺伝素因
  • 本人のストレス対処や性格
  • 社会、文化的要因
 
まず遺伝素因については、2019年の研究で拒食症になりやすい遺伝子の組み合わせがあると発表されました。 社会文化的要因については、メディアなどの痩せてる=美しいのイメージの押し付けやみんなで一緒でいることがよしとされる日本の教育とかそんな感じかな。
 

本人のストレス対処や性格って?

「こういう人が絶対なる!」なんて有りえないし、「摂食障害の人はみんなこうだ!」なんて断言もしないけど、私が見てきた方達には共通したものがありました。
 
ダイエットをした人でも摂食障害になる人、ならない人がいる。その違いは、その人の内側にあります。
 
  • 完璧主義
  • 「いい子」をがんばる
  • 自分に自信がない

 

①完璧主義

0か100。白か黒。そんな思考の方は多いです。

 

自分に対してもめちゃくちゃストイックで努力家さん。目標や目的があれば、走り続けることができます。

 

”中途半端(ちょうどいい)”

”どっちつかず(妥協点)”を許せません。

 

「ま、いいか」が苦手です。

 

②「いい子」をがんばる

家族の中で頼られるいい子だったり、学校で人気者だったり、優等生だったり。周りから見ても羨ましがられる存在。

 

人の期待に応える事や人を喜ばせる事が大好きな人が多いです。気づかいも愛想笑いも人一倍上手。

 

その分、人の顔色がすごく気になり他人ありきの自分になってしまう事も。大切な人であればあるほど、弱音を吐いたり、助けを求める事がとても苦手です。

 

③自分に自信がない

自分に厳しくて、理想が高い(完璧主義)が故に自分に自信がない方がとても多いです。

 

自分に自信がないと、他人により価値を発揮する事で自己肯定感を保つようになります。他人ありきの自分になってしまうため、ありのままの自分を認めることが苦手です。

 

 

性格に問題があるわけじゃない

完璧主義が悪いわけじゃない。
いい子や優等生が悪いわけじゃない。
 
 
だけど、それで自分の事を嫌いになってしまうくらいなら、
「100以外はみんなダメだ!」を
「90でもよく頑張ったかも」って思える自分になれたら少し楽になれませんか。
 
 
わたしも昔は相当極端な価値観を持っていました。
「完璧以外はゴミ」
「スクールカーストで一番上にいないと落ち着かない」
「あの人はこう思うだろうからこうする」
 
 
摂食障害でもこの思考をやめられず自分自身を苦しめる期間がとても長かったです。
 
今日は摂食障害になりやすい性格傾向についてお話ししました。性格に問題があるんじゃない。自分の特性を知ることで「受容」のお手伝いができればと思い書かせていただきました。 
 
最後までお読みいただきありがとうございました✨
 
 
竹口和香