株式会社DOORS 摂食障害プロジェクトマネージャーの就任について

 

こんにちは、竹口和香です・ω・

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先ほど発表した株式会社DOORS(以下、DOORS)の摂食障害プロジェクトマネ―ジャー就任について、わたしの言葉で改めてお伝えできればと思います。

 

摂食障害プロジェクトに関して

この度、DOORS×わかさんで、摂食障害プロジェクトを発足させることになりました。突然 のことで"!?” という方もいらっしゃると思うので経緯は後述するね。

 

まず、プロジェクトが掲げるものを一言で表すと、「摂食障害の当事者/家族をひとりにしない」ということです。

 

具体的には、

①支援が必要なときに安心してアクセスできる場所をつくること

②ほしいと思ったときに手軽に安全な情報が手に入ること

③①②の情報やサービスの質が一定以上担保できること

でそれを叶えようとしています。

 

言わば、摂食障害支援のプラットフォームみたいなものが作れたらと思う。(ゆくゆく)

 

上記を叶えるにあたり、あえて法人(DOORS)と個人(わかさん)が手を組んだ理由は、各々の役割が全く異なるためです。

 

DOORSの資金力、社会的信頼、仕組みづくりまでの効率。わかさんの当事者性、ネットワーク、小回りのしやすさ。

 

摂食障害を取り巻く問題を改善するにあたって、おそらくどちらが欠けても駄目なのだと思う。

 

そんなわけで、今回法人であるDOORSさんに個人活動を行うわかさんがプロジェクトマネージャーとしてジョインさせていただきます・ω・ 

 

株式会社DOORSとの出逢い

さて、どっからこんな話が湧き出たかというと。

 

遡ること数ヶ月前、とある福祉業界の会社さんからご連絡をいただいた。

「竹口さんにご相談があって」

 

自立支援・就労移行支援という福祉事業を通して、障害をお持ちの未就労・離職中の方が次のお仕事へアクセスしやすくなる土壌づくりを行う、株式会社DOORSさんだった。

basic-academy.jp

(事業所の名前はBasic Academyっていうんだって)

 

わたしが以前、精神障害者のキャリアアドバイザーとしてほぼ同じ分野にいた分、「ほう.....・ω・」くらいの軽さで会社のHPを見ていた気がする。

 

印象に残ったことといえば、事業所の受け入れ疾患の欄に【摂食障害】の文字があったこと。あとはHPのポップさや会社の理念から、「福祉です!」っていう感じが良い意味であんまりしなかったこと。(伝わるかな)

 

basic-academy.jp

(事業所の利用者さんの疾患についてはここに。1番最初に摂食障害が書かれていた。)

 

わたしが知る限り、こういった類の事業所ではまだまだ発達障害や気分障害等の受け入れがほとんど。依存症や嗜癖へのサポートが乏しい領域で、【摂食障害】の4文字を目にするとは思っていなかった。

 

それだけに「何を相談されるのだろうか」と思いつつ、わたしの野望もちゃっかり片脇に抱えて、社長の濱田さんと社員の稲岡さんとお話しをした。

 

そしてお話をする中でお互いの野望が重なることが分かり、今回の話が始まったわけである。

 

DOORSが叶えたいこと

DOORSは、生活支援・就労支援を通して「自分が自分に返ってくる機会を提供する」を叶えようとしている。

 

支援といってもレールを敷いたプログラムではなく、利用者が自主性を伸ばせるような空間提供を行っているというイメージ。障害を克服することを目指すのではなく、その人が自分の意思で自分の人生を選択することや、自分ができる役割で社会に貢献できる状態になることを支援方針として定めている。

 

そんなDOORSの中で、今回プロジェクトを担当する社員さんが摂食障害を持っていることで、社長を始めDOORSが摂食障害への関心が高まったのだそう。

 

現状、法人として摂食障害の支援を行う団体は限りなくゼロに近い。また 個人で活動を行っている人は多くとも、全体を俯瞰したときの情報の粗さが当事者やご家族を混乱させることへも問題意識があったそうだ。

 

わかさんが叶えたいこと

あまり口にしていなかったかもしれないけど、これを機にちゃんと書こうと思う。わたしは、「摂食障害当事者の未来の選択肢を増やしたい」と思っている。

 

医者やカウンセラーが医療的立場で回復を支援するのに対して、わたしはピアサポというイチ人間の立場なので、当事者の回復を直接的にサポートしていない。摂食障害を患い抱くことができなかった居場所や言葉の選択肢をそこに置いておく存在でいようとしている。それは、わたしが必要だと思ったときに”それ”がなかった経験や、その経験により未来が真っ暗に見えて「今にも消えたい」と願った経験からだと思う。

 

当事者に対して「治ってほしい」や「変わってほしい」などと期待する気持ちは一切持っていないのだけど、居場所や言葉の選択肢を得て自分の足で歩いていく人や、自分の口で自分の気持ちを話す人を見ると嬉しくなる。それが結果として、摂食障害を自分から少し離せるようになったり、摂食障害の自分でもいられる場所を知ることで生きやすくなってたりするといいなぁと思っている。

 

そんな感じであと2万字くらいは書けそうだけど、今回の記事はわたしの活動を熱弁する会でないのでこのへんで。これまでピアサポでの摂食障害当事者、キャリアアドバイザーとしての精神障害者、合わせて600名くらいに触れ合ってきたわたしの価値観の一部をお披露目してみました。

 

そんな中、個人で大きなことをする資金力や強いメッセージを放つリスクを考えると、このタイミングでDOORSからお誘いをいただけたことはとても光栄に思います。ありがとうございました。

 

これから

そんな経緯でDOORSとわかさんがタッグを組む運びになりました。拍手です。

 

が、すぐにでかいことはしません。(潔く宣言)

ですし、せっかくわたしと繋がってくれている方が沢山いるからこそ、みなさんの思いやアイデアを頂きながら形にしていきたいとも考えています。

 

向こう数ヶ月は、DOORS×わかさんのイベントや相談会(主に就労×摂食障害かな)を定期的に行いながら徐々にプラットフォーム作成の準備を行う想定です。

 

なお、上記以外のわかさんの個人活動(おふたりトーク、つながるトーク、その他イベントやメディア露出等々)は、今後もわかさんに帰属するものなのでご認識お願いいたします・ω・

 

 

以上、いつもより少し堅くなりましたがご報告でした〜〜(はぁ緊張したナ)

DOORSさん、サポーターさん、フォロワーさん、関係各所のみなさん、引き続きどうぞよろしくお願いいたします🌸

 

竹口和香

 

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