カウンセリングで「人生持て余してますね」と言われてきた

 

残り時間5分という時に、白髪まじりの先生がそう言ったのだ。

 

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わたしは人生を持て余している、らしい。

 

誤解を招かないように先に言っておきたいのだけど、これはわたしを傷つけるための言葉ではない。

わたしがカウンセリング前に「なるべく意見や所感を言ってほしい」と伝えていたこともあり、先生はカウンセリング中のわたしの様子を見て、あえてこの表現を選んで、先生の所感をわたしに伝えてくれた。

 

「わたしが本当に人生を持て余しているか」という事実は置いておいて、あくまで「先生の景色の中で、わたしがそう見えた」ということも、わたしは理解している。

 

きっと共感やケアを求める人にこの言葉は使わない。なのでみんなカウンセリングを恐れないでね。ちなみに、わたしはもっとみんなカウンセリング使ってこうや〜派です。

 

「人生を持て余す」とはなんぞや

さて、本題に戻る。

そうは言っても、わたしも突然の言葉に驚きを隠せなかった。

 

「えっ、あっ、ほんとですか(笑)」

と鼻の下をこすったりなんかして、明らかに動揺した反応を見せた。

 

そのあとはあーだこーだと先生の見解を話してくれたのだけど、聞き耳半分で既にわたしはわたしの頭の中にいた。

 

『人生を持て余す』って何だろうか。

 

カウンセリングが終わって、天井を見上げながらほわほわと思考をめぐらせた。持て余す、、、手に負えていないという意味だろうけど、どう解釈したらわたしの中に言葉が染みてくるのだろう。

 

だって、今のわたしは、まぁそれなりに、わたしの精一杯を生きているのだ。

 

それは誰かと比べたときのわたしではなく、わたしはわたしに正直に、わたしが使えるわたしの心身を使って、わたしの日常を生きていると言える。

 

それでもなお、人生を持て余していると言われたことに、正直いえば疑問を抱いたのだ。

 

その ”疑問" という反応もまた、わたしがこのカウンセリングで得たものなのかもしれない。わたしは、「人生を持て余しているとは思っていない」ということがわかった。

 

でも、先生にもらった数々の言葉の中で、頭の中を反芻する言葉は「人生持て余してますね」以外にないのもまた事実。

 

わたしは、わたしの奥に何を感じているのだろう。

 

まだまだ自由になるのかもしれない

「あなたの人生、持て余してますね」と言われたら、みんなはどう思うだろう。

 

自分の人生を否定をされたと感じるかな。

自分の人生をどこかへ放り投げたくなるかな。

自分が人生を駄目にしたと自分を責めるかな。

 

それとも、これからの人生に可能性が広がっていると希望を抱く人もいるのかな。

 

わたしが行き着いたこの言葉の解釈は、「今も充分だけど、まだまだ自由になれるんだよ」だった。

 

過食が要るほど、無理して頑張ることをやめた。

仮面を被ってしんどい場所で笑うこともやめた。

お母さんの前で「子供やり直す」と泣いた。

自分の感情に付き合ってあげるようになった。

好きだったことを好きと感じるようになった。

 

わたしは随分と自由になった。

それでもまだ、怖いことはたくさんある。

 

子供の喚き声には感情が毛羽立ってしまうし

女として見られることに耐えられない時がある。

自分の功績をすぐに自分の当然にしてしまうから

わたしは相変わらずがんばり屋さんだとも思う。

(これでも随分がんばらなくなったけど)

 

怖いものがない人なんていないんだ。誰しもが怖いものや苦手なものに縛られて生きている。

そして、怖いものがあることが悪いってことじゃない。

 

だけど、同時に、わたしは自分の怖いものすらよしよししながら、これからもっと自由になれる余白があるんだよって自分に言ってあげたい。

 

これからも怖いものを減らしながら、時に増えながら、そのときの自分を受け止めて「人生を持て余し続けよう」と思う。

 

客観視できるのは自分のこと以外

そんなわけで、わたしがカウンセリングで言われて心に残った言葉について考えてみる回になった。お付き合いありがとうございました。

 

余談だけど、わたしは客観視することや俯瞰して物事を見ることが得意なんですね。その力が、おふたりトークに活きることも沢山ある。

 

だけど、これを機会に声を大にして言いたいのは、自分のことにを客観視できてるって思ってるときのほうが危険サインだよということです。そういう時ほど頭でっかちで感情が殺されてるよ〜〜!!整理できてそうで一角しか見えてないぞ〜〜!!と。(自戒もこめて)

 

カウンセリングって、「言ったところで変わらない」「自分のことくらい自分が1番わかってる」とか思いがちだけど、人間は潜在意識が90%以上だからね。

 

普段頑張ってる人や誰かの力になってる人ほど、カウンセリングや人に話を聞いてもらう機会って大切なんだと改めて思ったよ。

「心で会話する時間」がもっと当たり前の世の中になるとよきですね。

 

わたしも、カウンセリング「する側」も「される側」も、続けてこっと〜。

 

 

 

ではでは。

 

竹口 和香

(イイネもリプも引RTもとっても喜びます〜〜いつもありがとう◎)

 

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