GWのつながるトークのイベントレポを書こうとしましたが、「つながり」という言葉の胡散臭さについて語るとんでもない記事になりました。
「つながり」って眩しくて胡散臭い
先日の記事では、別の言葉について触れましたが、わたしは「つながり」という言葉に胡散臭さや怪しさを感じる人間でした。
▼ここでは「こころ」を気味が悪いと言ってますネ
そう、わたしが生きていく上で最も避けて、最も見ないフリをしていた言葉のひとつが「つながり」だった。だからその言葉の眩しさや、純度の高さに目を背けたくなる。
それができてたら今苦しんでねぇよ、ばーか。
とでも言っていただろうか。
おそらく近しい言葉を吐いて、つながりに傷ついたわたしは孤独でいることで自分を慰めていた。
独りでいたらこれ以上何も得ることもないけど、これ以上失わなくていいんだと思うと少しほっとした。この人もいつかどこかに行ってしまうのか、と不安になる必要がなくなる。人生の希望と同時に失望を捨てられた気がした。
その時のわたしはまだ、失うかもしれない希望より、起きるかもしれない失望に執着して、その可能性をできるだけ消したいと願っていたのだ。
そんなわたしが、今、#つながるトークというイベントをしている。怪しい。これ以上怪しいことがあるだろうか。
どの踏み台を踏むかで、跳び箱が変わる
少し訂正しておくと、わたしは今「つながり」「こころ」という言葉に拒否反応は出ない。むしろその言葉を使ってナニかを伝えようとしている人間だ。
こころ(自分)を殺すことで、社会に過剰に適応してきた。
つながりを閉ざすことで、傷つくことや面倒なリスクを避けてきた。
そうした生き方があることもわかる。自分を殺してワタシという作品を創り、ひとりになったら、これ以上傷つかずに何も失わずに生きていけるのだから。
だけど、毎日寂しくて、誰でもいいからこの穴を埋めてほしくて、消耗品のようにつながりを履いては捨てて、つながりたいと思えば深く入りこんで自分が粉々になった。
きっと、つながる、つながりを、間違えていた。
わたしがつながるトークで見てほしいのは、「自分が場に染まらなくても否定されない瞬間」なのかもしれない。そして、「深く得ることもなく深く失うこともなく、ただいつか返ってこれる場」なのかもしれない。
取引としてのつながりではない、つながりを体験してほしいのだ。
わたしが取引でないつながりを体験したのは、20歳を過ぎてからだと思う。
どれが明確なきっかけかはわからないけど、自分が何も貢献していない場所でそこに存在することが認められた経験や、自分が思っているより相手は自分に「何かすること」を期待していないと知った経験の積み重ねだと思う。
つながるトークの90分という時間で、バチッと人生観が変わることはないけれど、参加者さんが口を揃えて言う「不思議な空間だった」という言葉はそこに近しい経験があったのかもしれない。
自分のマイノリティを開示した上で、マイノリティ当事者Aではなく、◯◯さんとして会話が進む場所。それは、本当の意味でわたしたちが求めていた居場所なのかもしれない。
GW参加いただいた方へ
2日間で21名のご参加ありがとうございました。告知日数が3日しかない中、これだけ集まってくれたことに感激涙です。
今回のつながるトークでは、「ちがうを知り認める」という深いあたたかな経験を持って返っていただけたのでは?と振り返っています。
とは言っても、わたしはせっせとチーム分けをして当日のファシリをするだけなので、場を作ってくれたのは、参加者の皆さんです。
他者の物語を知ることは、見える視界を広げることだと思います。
視野を広げることは、自分への答えを緩めるきっかけになり得ます。
自分を咎めること=他者を咎めること
他者を認めること=自分を認めること
似たようで似ていない人の話を聞いて、自分も救われた気持ちになるのはこの法則からなんじゃないかな、と思ったりします。そして、わたし自身も誰かにとっての他者である。
それが、凸凹を認めあえる、つながりってもんなんじゃないかな。
今回、全回で「みんな同じマイノリティ」という回は1つもありませんでした。摂食障害、性依存、ADHD、うつ病、OD依存、下肢障害、LGBTなど。わたしも、元摂食障害でADHDと双極性障害を持っている人です。
それでも会話ができて、想像する部分があって、共感する部分があって、ルールを設けていない中で否定的な言葉が1つも出ないのは、みんな違うことをみんなが体感しているからなのかもしれません。
全てが合致しなくていい。ずっと一緒にいなくたっていい。
それでも顔をあわせて認めあった体験が、日常やSNSでのやり取りを少し変えるものになっていることを願っています。
参加者さんの反応
お久しぶりです〜🌷
— はるか (@shiromaru_haru) 2021年5月5日
どうしてもツイートしたいことが…
くだらない話も、真剣な話も、夢(という名の妄想)の話も、どんなことを話しても大丈夫っていう安心感。
みんなの経験や術を聞けて、視野や価値観を広げられる程よい高揚感。
私が心の温泉に浸かれる大好きな居場所🍃
#つながるトーク
②仲良しグループ作り恐怖症なのとか、めっっちゃ人との距離詰めすぎて失敗するやつとか…。付いたラベルは違って全然接点ないように一見見える人とも、話してみれば分かり合える部分もある、っていうのが、すごく…希望に思えた。#つながるトーク
— メイホア@選挙楽しむつみP (@May_eire) 2021年5月3日
#つながるトーク 初参加させていただきました。私は性依存であることをオープンに参加したので場違いだったかなぁ…と思ったけれど、摂食障害の苦悩や、それぞれの抱える思いや考えを深めていけたこと、性依存のことを知ってもらうことが出来たこと、気づきと暖かさに溢れた対話でした。
— Shiro (Siro)性依存症・セックス依存症 (@xxnotxalonexx) 2021年5月3日
自分のような言語化できていないモヤに対して、皆さんが的確にアドバイス(といっても傾聴を崩さず)して下さる姿が印象的でした。
— イワタ (@tatuatsu0325) 2021年5月3日
特に、わかさん@S1592Waka の「場所を作るだけで合格点」は自分の活動の指針にもなりうるはず。
また、皆さんとお話しがしたいな、と思う会でした!!#つながるトーク
摂食障害の治療やアプローチ、回復の過程は、人それぞれで、定型的な治療法はあるようで実はないと思っています。それだけに、回復の過程にはたくさんのヒントがあるかもしれません。それが活かせる「場」は必要で、いつか作りたいと思っています。私は諦めない…皆さんありがとう‼#つながるトーク
— kei (@kei58599790) 2021年5月3日
#つながるトーク
— わかな(なかむら) (@clclclinn) 2021年5月3日
捉え方や、症状がちがっても、つながれる。違いを比べたり批判するより、ギュッとする方が心地よい(語彙が足りん)。トークの中で、つながりで傷ついた話をみんなに分かち合ってもらい、つながりでつながりを癒すを体感できた。わかさん@S1592Waka いつもありがとう🙏
昨日一緒に話してくれた皆さま方、ありがとナスです。
— しまかぜ (@shimatokaze) 2021年5月5日
内容が濃すぎてまとめられず( ˙꒳˙ )
2回目参加だったんですが、過去の自分や未来の自分ともつながるよなぁとも思ったり。#つながるトーク
愛は想像力です。
— な つ き🥥 (@nekut_ar) 2021年5月5日
そんなみんなの愛がつまったお時間だったなあ~🦥
実はそんなに話したことないはずなのにずっと昔から繋がってる気持ちになるの不思議だし、ここは何話しても愛に変えてくれる素敵な場所です☘️
みんなの妄想という名の夢が最後聞けたの最高すぎた🥰#つながるトーク
シミシミしますね。染み。♨️
ではでは、また夏頃にお会いしましょう◎◎
2人でわたしとじっくりお話ししたい方は #おふたりトーク から個別面談もやってます〜(いつもはこっちがメインです)
竹口和香
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