今日、「僕はうつ病なんだ」と話す陽気なオッチャンと出会いました。
わたしが摂食障害だった事を伝えると彼は、「その病気って治んないんでしょ?」と顔を前のめりに仰っていた。
摂食障害になったら終わり。
摂食障害は難病。
摂食障害は再発する。
摂食障害は一生モノ。
摂食障害をよく知っている人であればあるほど、この病気で犠牲にするものの多さを知っています。
でも、だからこそ、当事者の方にも、その周りの方にも、世間にも、ちゃんと未来が真っ暗でないことを伝えたい。
わたしは死ぬまでにあと何回吐くんだろう。わたしは死ぬまでにあと何錠の下剤を飲むんだろう。いくらお金があれば足りますか?
当時は、わたしもそんなことばかり考えていた。
ネットで「摂食障害」と打ち込むとあまりにも簡単に未来が暗いことを思い知らされる。 必要以上の情報が入ってきすぎて、自分の暗い未来を見ているようで、 「治したい」なんて贅沢で無謀なことを思えなくなるかもしれない。
だけど、それが全てじゃない。
断片的な情報を自分に当てはめて絶望する人を減らしたい。
「普通に食べて普通に人と笑って普通に明日を迎えられる」そんな夢のような、普通の幸せな日を諦めないでほしい。
頑張らないを頑張れ。
人生はやり直せる。
竹口 和香